獅子舞の歴史は古く「日本書紀」の中にすでに、獅子舞を示唆する記事があります。

そのルーツは、古代の「伎楽(中国随代に行われていた仮面舞楽)」にあると言われ、後に伝来した「舞楽」の中で演じられていたようです。          

ただ「舞楽」の中の獅子舞は、祈願・供養の舞いで、後の獅子舞のような舞踊的要素はなかったようです。

 獅子舞は時代が下るにつれ、田楽や神楽、申楽の中に取り入れられ、様々な演舞的要素が加えられ、娯楽性が増していきました。 

 

獅子舞は、当初寺院の法会に除魔と供養のために行われていましたが、平安時代以降になると御霊(怨霊)鎮送や災厄退散の祭事にも演じられるようになりました。

現在は、村祭りに悪霊退散のお祓いのために舞われたり、五穀豊穣・村内安全を祈願し、豊作に感謝する舞踊として行われています。


村祭りの獅子舞は大きく分けると、二人立ちと一人立ちの獅子舞があります。

 獅子頭は、ほとんど唐獅子系のライオン型や狛犬型の頭が用いられ、悪霊調伏の神仏の化身として崇められています。

獅子頭の後ろにつける胴幕は「ホロ」「ユタン」「ヨタン」などと呼ばれ、藍色や緑色の布地に白色などで巻毛の渦巻文や髪毛を描き、全面を獅子文で飾り、胸などには葉付きの牡丹が描かれているものが多いようです。

 

 ※参考文献:小林幹男著「信濃の獅子舞と神楽」信濃毎日新聞社刊 

北信地方には、およそ260の地区に獅子舞が伝えられているようです。歴史的な背景など様々な要素によって、地域ごとに伝わっている内容は異なります。

石渡に獅子舞が伝わった時期は不確定ですが、伝承してきた方々を遡っていくと、少なくとも120年以上前には行われていたようです。                 

また近年は、伝承してきた先輩方の尽力で、笛・太鼓のお囃子を長野市の石渡・南堀・北堀の三地区統一の譜面で残したり、太田地区とも相互協力し、系統だてた伝承、保存活動を行ってきました。


村祭りの獅子には、剣を使うなど荒々しい表現の「雄(男)獅子」系と静かな動きの中で迫力ある舞を表現する「雌(女)獅子」系があります。石渡の獅子舞はこの「女獅子」の舞いになります。

主な舞の種類は、一人立ちで行う「三番叟」、家々を廻るときに舞う「村舞」、神社に奉納する「本舞」、演舞的要素が強い「狂い獅子」があります。

通常「三番叟」「狂い獅子」は石渡八幡神社秋祭りの宵祭り(前夜祭)の際に、神社の特設舞台でのみ行われます。

会員募集中

伝統ある石渡の獅子舞・神楽を次世代に継承していくために、石渡神楽保存会では「保存会会員」および「こども会員」を募集しています。 

基本から系統だてて指導しますので、初心者の方でも安心して参加できます。お気軽にご連絡ください。

 

■ 石渡神楽保存会・こども会員 ■

資 格:石渡区内に在住の小学校3年生~高校3

    年生(男女不問)

日 時:毎年4月~翌年3月の原則第2・4土曜

    日・夜7時~9時

(稽古日をダウンロードして下さい)


内 容:横笛・太鼓の稽古(横笛の稽古が中心となります)

料 金:無料(楽譜・諸資料 無償支給)

持 物:横笛(初心者には当面の間貸出します)

※期間中随時募集しています。いつでもお気軽にご連絡ください。

※上達度合いに合わせ、認定状を授与します。

※一定レベルに達した人から、お祭り当日の囃子方に参加してもらいます。

 

■ 石渡神楽保存会・会員 ■

資 格:石渡区内に在住または石渡区出身の18歳以上の方

日 時:5月~翌年3月の原則第2・4土曜日・夜7時~9時

    (稽古日カレンダーをダウンローして下さい)

内 容:獅子舞・横笛・太鼓の稽古         

料 金:無料(楽譜・諸資料 無償支給)

持 物:横笛(初心者には当面の間貸出します)

石渡神楽保存会・長野市

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令和6年度稽古日
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